cimaiのずっしり天然酵母パンともっちりイーストパン -オーガニック素材をいかしたオリジナルの生地作り- (MARBLE BOOKS―daily made)
- 作者: cimai(大久保真紀子・三浦有紀子)
- 出版社/メーカー: マーブルトロン
- 発売日: 2009/10/30
- メディア: 単行本
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東京の代々木公園にある、雑誌の特集で必ず登場するパン屋さんが365日。オーナーであり、パン職人の杉窪さんは数多くのプロデュース店を手がけているアイデアマン。従来の製法の逆をいく作り方で、柔らかくモチっとした優しいテクスチャーのパンを作る。旨味を分解しないように発酵を最小限にし、ベンチタイムをとらない、グルテンを作らないなど、異端児でありながら理論に裏付けされたやり方をとることで求める味に近づける。その柔軟な発想で、面白いパンを作り続ける姿に背中を押されること間違いなし。
沖縄にある週3日だけ空いてるパン屋さん。宗像堂のパン全種類から、パンのレシピも載っているが、いわゆるレシピ本ではない。著者が宗像堂店主ではなく取材という形で出版されたこの本。客観的に描かれている分、その存在感がより理解でき、幅広い著名人をも虜にする宗像堂。陶芸家・大嶺氏や、農家・当真氏、デザイナー・皆川明氏、ミュージシャン・甲本ヒロト氏らとの対談も必読。写真がとてもよく自作の石窯で焼く姿は、パンを焼いてるだけではない と思わずにはいられない。
大阪に店舗を構えるパン屋さん。不純な動機でパン職人になるが、不器用な性格でアッチコッチぶつがりながら成長するという半生が綴られている。もともとは著者のブログが過激ながらも人気となり、やや控えめにこちらの本を出版したという経緯がある。文章は確かに赤裸々で辛辣な部分もあるが、これくらい正直に、堂々と語れる方が潔いと思う。きっとその性格がまっすぐパンに出て美味しいんだろうなと思う。「パンは人をつなぎ、コミュニティをつなぐ」と語る著者。地元にあったらきっと迷いながらも行きたいと思うお店だ。