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本を読んでパンを焼く日々。

坂上&指原のつぶれない店 2019年4月14日

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食品宅配サービスのオイシックス
 
年々成長を続け、去年業績を大きく伸ばした会社だ。現在会員数は20万人。オイシックス専門店もオープンし、スーパーにも専門ブースを出している。
 
インターネットで欲しい商品を注文したら届くというシンプルなシステムだが、そこには様々なアイデアがあった。有機野菜を中心に、肉や果物、加工食品まで扱う。その数4500種!さらに、人気を過熱させているのがミールキットだ。kit Oisixという名のミールキットで人数分の野菜などの食材と調味液、レシピが入っていて、このキットさえ買えばあとはレシピ通りに作るだけという便利なもの。このレシピを考えているのが、平野レミさんや、コウケンテツさん、笠原将弘さんなどの料理人!これは美味しいに違いない!
 
もちろん少しお高めだが、それを上回る美味しさがあるし、買い物に行く必要がなく、レシピに悩む必要もない、ネットで注文すれば宅配で届く。共働きや、育児に追われ時間のない現代人にとってまさに夢のような時短商品!料理に自信のない人にもうってつけ。
 
 なんとオイシックスの社長 高島 宏平さんは東大卒。もともと起業したかったという高島さんはマッキンゼー勤務後に27歳でOisixを設立。

 

ライフ・イズ・ベジタブル―オイシックス創業で学んだ仕事に夢中になる8つのヒント

ライフ・イズ・ベジタブル―オイシックス創業で学んだ仕事に夢中になる8つのヒント

 

 

人気の秘密①野菜の名付け
名前を見ると思わず食べたくなってしまう名付け。名付けることでおいしいのに埋もれていた地方野菜に光を当てた。
 
鹿児島のさつまいもは、ものすごく甘かったので「生キャラメルいも」
売れるようになるまで何度も芸名を変えたそう。
 
他にもメロン並みに甘く蜜が入ってるような「みつトマト」
名付けのおかげで栽培面積70倍になったそう。中玉のトマトに与える水分を少なくすることで、ミニトマトぐらいの大きさにした。それによって甘み成分が凝縮されたとのことだが、さらに驚きなのは、水分を与えるのに人工血管の素材を使用してること!研究熱心な農家さん!
 
沖縄宮古島で作られる生で食べられるかぼちゃ「かぼっコリー」
若いうちに収穫するから見た目は普通のかぼちゃの半分くらい。皮も身も柔らかい未熟な状態で収穫しても美味しいかぼちゃの開発に成功。まさかの種も皮もそのままたべれるとのこと!だが、生で食べれるかぼちゃはないため、美味しいのに敬遠され売れず、みずからOisixに売りこみ、子どものおやつにもと好評に。
 
うっすら白く 皮やわらかの青臭さのないきゅうり「おしろいきゅうり」
ブルームきゅうりという福島で40年以上作られる品種で、ブルームという白い粉をきゅうり自身が作り出し、光や害虫から身を守っている。それにより、皮は薄く青臭さが少ない。きゅうり食べれない内山くんもこれは美味しいとのこと。しかし農薬がかかっていると誤解され、売れなくなったが、名付けで爆売れ。
 
 
 
人気の秘密②熱意あるバイヤー
現社員数682人のうちバイヤーはたった4人というオイシックス。社長曰く、凄腕なのではなく野菜業界、農業を知り過ぎているとダメで、お客様の代わりに畑に行って買っていることが大事だという。最初のバイヤーは社長自身。当時、ネット販売をお願いしてもよく分からんと門前払いだったが農家さんと飲んで話すことで徐々に契約を取れるように。
 
現役バイヤーにもその熱意は伝わり、発掘、名付け、開発。珍しい野菜を求めるオイシックスのお客さんのために、珍しい品種の栽培を農家さんに依頼して共同開発もするそう。また、農家さんが売りたくて作っているものよりも、農家さんが家庭で食べている野菜に注目するとのこと。
 
 
 
 
また、感謝の想いを込めてオイシックスが開催する、4000軒の契約農家さんを招く年に一度の「農家オブザイヤー」
ここでは20万人いるオイシックス会員の投票によって本当に美味しい農産物を決める。もともとは新年会としてやっていたイベントだが、今ではアカデミー賞みたいな雰囲気をもつイベントに。最高金賞をとると売り上げがアップするという。2018年度の1位は「あめトマト」
キャンディーのように丸くてツヤツヤで甘いから名付けられた。美味しい理由は最新設備のヒートポンプとLEDライト。電気代がバカにならなそうだが、それは廃棄物由来の再生エネルギーで全て賄っているそう。あめトマトを作るスマートフォレストの主な事業は廃棄物の処理でこれを有効活用するために始めた事業がトマト。農業は素人で5年前にトマト栽培を始めたそう。こういう無駄のない経営は感動する。センサーに通すだけで糖度を識別し、見た目でも選別している。さらに厳しい品質チェックで弾かれたトマトもトマトピューレなどの加工品にしている。
 
野菜の魅力を最大限引き出し、生産者のやる気にも火をつけるオイシックス、今度買ってみよう