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本を読んでパンを焼く日々。

好きな事を仕事にした人の本 5選

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好きなことが仕事になればと誰もが思うことだろう。けれどそれは決して生半可な好きではない。人に熱く語れるほど好きなことが見つけれた人は幸せだと思う。そして、好きという気持ちにまっすぐに、突き詰められればきっとそれは仕事になるんだと思う。どこかで迷ったり、好きである気持ちに嘘をついてしまえば、それまでなんだなとこの5冊を読んで感じた共通のことだ。
 
 
「好きなこと」だけで生きぬく力~自分基準の仕事で世界一になれ~

「好きなこと」だけで生きぬく力~自分基準の仕事で世界一になれ~

 

 【好きなことだけで生きぬく力 】宮脇修一

おっこれは!と目を引くガチャガチャのほとんどは海洋堂のものだった。他のガチャガチャのフィギュアとは明らかに気合の違う精巧さ。これが海洋堂だと言わんばかりの佇まいに、ハッとした人は少なくないだろう。オタクを誇りにしていて、海洋堂の造型師達は基本的に人としてダメ人間だけど、技術は一流だからいいのだという。そういう人をのびのびと活かす社風が素晴らしい。熱いだけでなく、好きなことを突き詰めるためにあらゆる手段を考える冷静さも持ち合わせる著者の魅力的な人柄が文章から伝わってきて、読後感は爽やかです。
 

 

田宮模型の仕事 (文春文庫)

田宮模型の仕事 (文春文庫)

 

田宮模型の仕事 】田宮俊作

今や世界のTAMIYAとなった田宮模型の歴史が分かる本。私はミニ四駆で大変楽しませてもらいました。とにかく模型作りに徹底的にこだわる。資料が乏しい時代に戦車が載っている本や、海外書籍を収集したり、情報の全くないソ連の戦車がイスラエル軍に捕獲されたとなればすぐに飛行機に載って現物を見に行くなどなど、たかが模型だが本物にとことんこだわる姿勢は圧巻。本物のポルシェを解体して、ポルシェの技術者に呆れられるエピソードなど、面白すぎる!今のように海外が遠い時代に、大胆な行動に出れたのは情熱以外のなにものでもない。
 
 

 

フレッシュネスバーガー手づくり創業記 (アスペクト文庫 B 9-1)

フレッシュネスバーガー手づくり創業記 (アスペクト文庫 B 9-1)

 

 フレッシュネスバーガー手づくり創業記 】栗原幹雄

余裕のない時ほど遊ばなければいけないという著者。仕事とは遊びの延長だと言い切り、ビジネスのアイデアは遊びの中から出てくるという言葉には納得させられる。渋谷区富ヶ谷の物件に出会うところからフレッシュネスバーガーは始まるが、店舗作りを本当に楽しみながら、手作りで作ったエピソードはワクワクが止まらなかった。まずは現状を楽しむこと、本当に自分が楽しく魅力的だと思うものを作ること。そこに一切の妥協はなく、楽しみことで乗り越えようという著者のメッセージが伝わってきた。
 
 
 

 

ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を

ヴィレッジ・ヴァンガードで休日を

 

 ヴィレッジヴァンガードで休日を 】菊地敬一

遊べる本屋として有名なヴィレッジヴァンガードの創世記。ヴィレッジヴァンガードは行くと、一日中いてしまう危ない空間だ。所狭しと雑貨と本が置いてあり、その関連性に惹かれて沼地に入り込んだかのように抜け出せなくなる。POPの書き方の上手さや、クセの強い店員さんなど、エッジの効いた店舗がどのように出来たかが分かる一冊。著者の本への愛情や、知識の豊富さがよく分かる本。やっぱり店舗が出来るまでの過程って面白い!
 
 

 

最低で最高の本屋 (集英社文庫)

最低で最高の本屋 (集英社文庫)

 

 【最低で最高の本屋 】松浦弥太郎

オシャレな古書店ブームの先駆けとなった中目黒にあるcowbooksの創業者、松浦弥太郎さんの自伝的本。好きなことは本を読むこと、高村光太郎の詩集、ケルアックの路上。本当のことを教えてくれない学校に嫌気がさして高校を中退して、とりあえず行ってみるかという気持ちで渡米。全く言葉は通じないけど、一生懸命何を考えてるのか、何を伝えようとしてるのか想像しようとした。そのときの経験が現在に繋がっている。とにかく行動することで、その先があると強く思うことができた本。